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尼崎市 Kさんの家



新築住宅
2000年3月竣工
ご夫婦共に芸術家でいらっしゃる尼崎のKさんの家にお伺いしました。住まわれて既に7年以上が経っていますが、お手入れをされながらとてもきれいに暮らされています。今回スローな暮らしぶりをご夫婦にお伺いする事ができました。



普通、新しい家には古い家具は似合わないものですが、KJWORKSの木の家には、古い木の家具も不思議と違和感が無いんです。主人の親の家にあった、種入れ木箱や、箱庭のパーツが入っていたという小さい引出しのたくさんある家具、長火鉢などの古い家具もリビングの設えとしっくりきていますね、と奥様。






家を建ててからは、テレビを見なくなりましたね。最近は、私が作るカプチーノを飲みながら二人でリビングの椅子に座って本を読むことが多いですね。最近エスプレッソメーカーを購入してカプチーノを作ることにハマっています。取材のときもご主人が楽しそうにスタッフみんなに、おいしいカプチーノを入れてくださいました。作る過程も楽しむ。家づくりに似ていますね、とご主人談。






<ご主人>
木工を手がけている関係で、道具が好きで使わない道具などもついつい集めてしまいます。
家を建てるときには、今まで使っていなかった道具の"ちょうな(木を荒削りする大工道具)"を使おうと思い立ち、外部にある栗の柱の表面を"ちょうな"で削ったりしました。
家の中のものでは、栗の木のテーブルや、栃の木のペッパーミル、収納家具なども製作しています。木の中では、栗や栃が好きなので、作品作りにもよく使いますね。


<奥様>
陶芸を始めたのは20年位前からですね。きっかけは、勤めていた仕事をやめて家庭に入り、ご主人の仕事を手伝っているうちに物づくりをしたくなりました。その時に、芦屋の滴翠美術館の陶芸教室に通い出した事がきっかけで、今は京都の和知に自分の陶芸釜があるので、年に2回ほど火を入れます。釉薬もオリジナルで調合して、陶器を釜で焼くときは、ゆっくり火を上げて、ゆっくり落とすため15時間近くは釜に張り付いているんです。ですが、季節や湿度、温度により釉薬などが微妙に影響を受けるので、2度と同じものが作れないですね。
[木想館では、奥様が作られた陶芸作品の展示販売を行なっています]






Kさんは、ご自宅の1階にある教室で週に2回、子供を対象に美術教室を開いておられます。下は4歳から、上は大学生まで参加して、年齢によって4つのクラスに分かれて、それぞれお題目が異なっています。15時から20時まで、生徒には好きなだけ居てもらっているそうですが、子供なので教室にいるのは、2時間くらいが限度だとか。
建て替え前は、リビングを教室にしていて、片付けが大変でしたが、今の家にするときに専用の教室を作ったので、ずいぶん準備が楽になりました、とも。木の床には、柿渋を塗っています。木の床が気持ちいいのか、教室が終わった後で生徒が寝転がって遊んでいます。床に塗った柿渋の色が良かったので、その後ご主人の作品にも良く柿渋を使われるようになったそうです。



↓Kさんの美術教室のホームページです。
http://www.eonet.ne.jp/%7Em-kobo/

 


Kさんの家は特徴のある外観。建物自体が美術教室の看板のようです。




リビング周りには、お気に入りの作品やご自身で作られた家具が、センス良く配置されていました。



リビングに置いてある2客の椅子。奥様は、お風呂上りに結婚当初から使っているこの椅子に座って、本を読むのがお好きなのだそうです。低めの椅子で、とてもくつろげる場所でした。お好きなものを長く大切に使われていることが、とても素敵だなと思いました。



リビングと寝室をつなぐ2階の廊下。写真左手の窓の前にある曲がりのある手摺や、階段の手摺はKさんが調達されたもの。なかなか合う長さの木が無く、ご主人がかなり探し回られたそうです。手摺に限らず、目隠しや、側板、踏み台など室内各所の部材もご主人が探してこられたものを活用して、Kさんらしい家となっています。



玄関の土間には、奥様が初めて調合した釉薬を塗った陶板が埋められていました。ここは奥様の想い入れのある所だったので、試行錯誤をこらし手間がかかった場所のひとつです。今では、玄関土間が素敵な作品になりました。



美術教室の入り口には、ご主人が"ちょうな"で彫った栗の柱と、目隠しとなるように栗の板で作られた作品が、シンプルな外観のアクセントになっています。


Kさんのお家を担当させて頂いた岡田です。最初に図面を見た時、室内手摺りが
雑木と記載されていて ぞぞっ雑木・・・?と半信半疑で聞きますとKさん支給で
樹木の枝を切り落としてくる!とか。予想はしていましたが曲がり曲がった雑木を
取付けるのに苦労した事を思い出しました。室内にはKさんの想いが込もった
広葉樹を多様に使わせて頂き、彫刻家ならではの「 味のあるお家 」が
実現したのでは無いでしょうか。 

先日、取材でお会いしたKさん(ご夫婦)のスローライフを楽しんで居られる
姿を見て、工事中苦労もありましたが作って良かったなぁ〜 と思う瞬間です。
Kさん有難う御座いました。 そして、これからも宜しくお願い致します。

工事部  岡田美春    
 

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