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大阪市 Iさんの家


店舗兼用新築住宅
2002年7月竣工
1階で喫茶店を営み、2,3階にOMの家に住まわれているIさん一家に、お住まいの様子をお聞きする事ができました。




風通しが良く、2階の家族の間の窓を開けると良い風が通りますね。特に最近多い夕立の後の涼しさのように自然な空気の気持ちよさが気に入っています。こういうのを都会にいて自然を感じられると言うんでしょうね。トイレの床もリビングと同じ無垢の木を使っているので、換気のために開けっ放しでも気になりません。とご主人。





日当たりがいいので、OMソーラーが良く効くんです。外の気温が15度でも室内は25度ぐらいあるように、温度差が10度近くあるんです。床暖房と同じような感じを自然の力で感じられるのが、素晴しい。夏の放射冷却の涼しさも良く感じられますね。また断熱がしっかりしているので、2階の家族の間にファンヒーターを置くと暖気が上がるので3階は暖房が必要ないんです、とご家族。




1階で「OLIVE」という喫茶店を切り盛りしている、奥さんと娘さんにもお話を聞いてみました。
「お店に来られたお客さんは最初、きれいな木の床を見て"土足で入っていいの?"って聞かれましたね。トイレの壁は、実用性を取ってタイルにしたんですが、今となってはお店の雰囲気から木の板を貼れば良かったかもしれませんね。来られたお客さんは2,3年経っても木の匂いがしているとおっしゃってくれます。喫茶店のイスやテーブルは、以前建て替え前のお店で使っていたものをきれいに再生していただいて、利用しています。」






喫茶店OLIVEでは、コーヒーはサイフォン式で入れているそうです。一緒に自家製ケーキも食べられるそうで取材の際にいただきましたが、しつこい甘さも無く優しい味でコーヒーにも良く合います。以前は通勤前のモーニングのお客さんも多かったらしいのですが、最近はコンビニやマクドナルドなどで済ませる方も多く、お客さんは少し減っているそうなのが残念です。朝は一日の初めなので、せめてゆっくりと朝食を取りたいものですね。



 




玄関の土間は駐輪場として使われているそうです。格子の幅やピッチなどは、防犯を気にしてかなり念入りに打合せをされたそうです。




設計の山口さんとは話の芯がぴったり合う感じがして、とても話し易かった。趣味はもともと日本刀が趣味でしたが、京都国立美術館で見た焼物から陶磁器が趣味になった。佐藤玄氏の陶芸などを飾っています、とご主人。




窓周りには、カーテンではなくモルザ(和紙ブラインド)を採用しましたが、カーテンのように広がらずスッキリしていて気に入っています。狭い家だが室内にいると5cmの違いが大きく感じます。その差がカーテンの広がりとモルザの差に現れている気がします、とご夫婦。




普通の家と比べて、風と温度が心地いいと感じられます。空気が柔らかいといったらいいのかな。お風呂から上がった後、3階のベランダに出るのが気持ちいい。夏の夜は、窓を開けていてクーラーはつけてないですね。しばらく家を空けて帰ってきたときに、家の中に、こもったような嫌な匂いは全然無いですね。木の家の香がほっとしますね、とご夫婦で気持ちよさを教えてくださいました。




娘さんは、3階のアトリエでビーズの小物を作成されています。ビーズだけではなく染料を煮出して染物を作ったりと、幅広く作品を作られています。




上新庄の街角にすっくと立つIさんの家。外壁の木、ガルバリウム、コンクリートのコントラストが美しいですね。1階は喫茶店で、木造の住宅部分を支えながら広い面積を確保するために、鉄筋コンクリート造になっているんです。
建替前から同じ場所で店を営んでおられたため、設計打合せのたびにおいしいコーヒーをいただいたことを思い出すなあ・・・。もちろん、今もかわらないおいしさだし、カレーライスも絶品ですよ!

住宅部分については、限られた敷地面積の中でいかに広がりのある空間を確保するか、その点に苦心しました。三枚引戸の開閉によって広さを変える「家族の間」は日当たり最高で、OMの効果と相まって、温もりあふれる木の空間になっています。

設計部マネージャー  山口敏広    
 


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